過剰品質になりがち

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最近は食物の外観に対する品質チェックが、少しばかり厳しくなりすぎているキライもある。

その結果、青森県りんご試験場の方が指摘するように、「リンゴの実全体が赤くならなくても、味そのものは変わらない」はずなのに、誰もが反射シートを使うようになる。

反射シートだって安いものではない。

しかし、これを使って実全体を赤くしないと、リンゴの値段は2割も3割も安く買いたたかれるから、皆が使うようになるのである。

"過剰品質"という言葉がある。

クルマを例にとってみよう。

若者をターゲットにしたスポーツカータイプのクルマなら、最高時速230キロくらいのスピードがいまでは当たり前になっている。

しかし、日本国内では、一般車に必要なのは高速道路を走る時の時速100キロである。

まあ加速性を良くするためと考えても、時速150キロほどの能力があれば、それで十分だろう。

日本では、とくに工業製品において、過剰品質になりがちだったが、最近では、それが農作物にも及んでいるようだ。



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