「私は、コストの問題もあるし、農薬を少しでも減らそうと思っています。だけど、メロンなんかだと、前よりは減らしているけど、アブラムシがちょっとでもつくと、その分泌物で皮の表面が汚れて、それだけで、もう40%も値段が安くなるんです。そんなんじゃたまりませんから、やっぱりクスリを使います。それとメロンの場合は、土壌病害がコワイから、ある程度は使わなきゃならんだろうね」
作物によって、あるいはその時々の天候によって、使い方に差はあるが、「イモなら、値段を二倍にしても無農薬ではできない。他の作物も、全然使わなければ、自家用にする物も取れなくなる」と口を揃えた。
農産物価格の問題、輸入自由化の問題、減反政策と、今の日本の農政のあり方には、多くの疑問を感じている。
何よりも「若いモンが将来に希望を感じられなくなっていくようじゃ困る」
○○さんの若い頃、「少しくらい高くても売りに出ている土地があれば思い切って買って、規模拡大しようという気持ちがあった。今はないね。」