1987年4月、米国の権威ある科学雑誌『サイエンス』に、衝撃的なレポートが掲載された。
「考えられる発ガン危険性のランキング」と題したこの論文は、「392種類の化学物質について動物実験を行った結果、合成化学物質の60%、天然化学物質の45%に、少なくとも一種類以上のげっ歯動物に発ガン性が確認された」と報告し、それらについての「発ガン危険性」のランキングについて述べている。
発ガンの危険は農薬よりマッシュルーム?
残留性や発ガン性が問題になって、使用禁止にされた合成化学物質農薬よりも、一日一個のマッシュルームを食べる方が、はるかに発ガンの危険が大きいというわけだ。
衝撃的でないはずがない。
しかも、この論文の発表者が、カリフォルニア大学のB・エイムズ博士(と二人の共同研究者)だったことで話題はさらに大きくなった。