日本のコメ問題 その2(残留農薬検査)

旧弊への固執は日本農業を崩壊の危機に陥れているが,農業団体はコメ保護の関税化を旧弊の保守を脅かす制度変更とみて反対しつづけている。

日本農業を沈滞させるのみならず,日本と世界の将来に重大な悪影響を及ぼす主張を国会がこぞってつづけるという異状事態は,政治制度の欠陥にも起因していると思われる。

今日改治改革が行なわれようとしていることは喜びにたえない。

1993年7月の衆議院選挙の主要テーマは政治改革であったが,コメ問題は制度的欠陥が如実に国際問題に露呈した不幸なケースであった。

7月選挙後登場した細川新政権が,年末までのUR交渉決着という当面の問題を前向きに処理することが期待される。