野菜の生産量はバブル経済以前は、年間一六〇〇万トンを誇り、自給率も九〇%を上回っていた。
日本人は鮮度の良い野菜を好み、海に囲まれた地理的条件から輸入農産物との競争も鮮度を勝負に優位を保っていた。
だから南半球にあり、日本とは季節が逆のオーストラリア、ニュージーランド産のカボチャのように、鮮度があまり問題にならない野菜などの輸入に限られていた。
ところが、中国、韓国など近隣諸国の経済発展と、海上輸送の高速化とが重なり、輸入野菜の攻勢に直面する事態に陥っている。
特に、韓国はウルグアイ・ラウンド後、自国の農業振興策として野菜、施設園芸を戦略的に育成強化している。
残留農薬検査