一連の中山間対策の政策を評価するため、農水省は目標値として「中山間地域の農業粗生産額が、全国のそれに占める割合(三六%)の現状維持」を掲げた。
分かりやすく解釈すれば、中山間地域の農業活動が、全国の農業活動の中で同じシェアを保ち続けているかを判断の尺度として、中山間地域の振興策が効果をあげているかどうかを検証しようというのである。
さて、結果はどうなったか。
農水省は全国と中山間の農業粗生産額の比較を、農業粗収入の動向から推測している。
つまり、2001年度の中山間の農業粗収益は二六六万円で、過去五ヵ年の平均二八九万円の九二%だった。
残留農薬検査