たとえば、2001年3月の国民栄養調査結果では、「栄養や食事について考えない」
という若者層は四~五割に達している。
これが大きなニュースで報じられない。
皆が驚かないほど、当たり前の数字と感じているからだ。
政府の食事に関する教育がなおざりになっている証拠である。
たしかに教えても食事の大切さを理解せず、栄養管理を体得しない子供や大人は必ず存在する。
しかし、その数を最少にする政策努力と、体得しようとしない背景を探る必要がある。
母親は共稼ぎで、子供は満足に母親の調理した夕食を摂っていない割合が無視できなくなっている。