北海道の農家がかかえる負債の総額は、何と1兆5千億円を超えて、北海道の年度予算額に迫っている。
「特徴づけのできない農業は生き残っていけない時代なんです」岡田さんの話は続く。
美瑛町でも、ピーク時に2500戸あった農家が、今では二種兼業を含めて千戸に及ぼないという。
このhaの農地は約1万2千haだから、単純平均で一戸当たり12ha強、畑作だと15~17haとのことだが、それでも、後継者難や労働力不足、負債の拡大などを理由に、離農していく人が後を絶たないのだという。
「産地間競争というのは、なにも青果市場だけを舞台にしているわけじゃありません。ポテトチップスのような加工食品メーカーさえ、最近では、原料の産地を特定しようとしています」
"北海道のおいしいじゃがいも"というだけでは、もう通用しないわけだ。
この激烈な競争をどうやって勝ち抜くかー。